
メルセデスベンツが全固体電池で1000km以上の走行可能距離を達成したというニュースが先日ありました。
この全固体電池はメルセデスベンツが支援するファラシス・エナジー社のものということですが、これはどこの企業か?
気になりますよね?
ではこちらの資料をご覧ください。

これがそのファラシス・エナジーの資料となります。
この資料を見てわかる通り、この会社は中国の企業となります。
香港の北に位置するカン州市にあるその企業は7000名以上の従業員数をもつリチウムイオ電池技術の企業となります。
ちなみにリチウムイオン電池のランキング15位に入っている企業。
このリチウムイオン電池ではBYDやLGが有名ですが、多くの中国企業が名を連ねています。
それらを欧州企業が使うということはそのテストは厳格に行われている・・と思ってもいいわけですが、これらの危険性についてはぶっちゃけ中国国内向けとそれ以外で差がついているように感じます。
これはいつものパターンですが、グローバル向けについてはほんとに侮れない状況になりつつあります。
そのファラシス・エナジーですが、2025年末までに全固体電池の供給を開始すると述べています。
もちろんこれはパイロットライン、つまり試験用となるわけですが、これらを複数の企業へ納入するとのこと。
尚、その全固体電池のエネルギー密度は500Wh/kgを超えているとのことで業界最高水準とのこと。
また別に半固体電池も大幅に増加予定ですが、こちらは液体電池より10%ほど高いだけとのこと。
となれば、今後液体から半固体へスイッチしていく可能性がでてきています。
QuantumScapeもパイロットラインでの製造、メーカーへ提供を進めていますが、ここ数年でこの流れは加速するかも?しれません。
そうなれば数年以内にどんどん電気自動車の性能は向上していくといっても良いわけで。
現時点で電気自動車の性能に懐疑的な方も多いわけですがこれらが普及すれば相当印象が変わりそうに思います。
さて、アメリカでもインフラ向けの充電器の補助金が復活しましたので、その流れは拡大しそうに思われます。
やはり電気自動車は技術の転換点になりそうです。
本日はここまで。
画像:メルセデスベンツ、ファラシス・エナジー