
さて、世の流れは電気自動車です。
たとえその歩みが遅い日本でもそれは着実に進んでいます。
日本でその歩みが遅い理由、それはシンプル。
日本の自動車メーカーがその選択肢を多く用意していないから。
ご存知日本には多くの自動車メーカーがあります。
それらが日本では多数をしめており、輸入車は嗜好品レベルでの普及となっています。
なので日本では輸入車=高級・・となるわけで、一方大衆車ゾーンの車はバカにされがちな評価が見られ。
・・がしかし、そのコストのかかりかたは大衆車メーカーといえど侮れず。
どういうことか?
下から上でなく上から下におろすのが多くの輸入車メーカーがやっています。
そのあたりがその車体の構造や剛性の差になるわけで。
おっと話がそれました。
で、そんな多数のメーカーが選択肢を用意せず、そしてインフラ普及もやっと都市部では形になりつつありますが、
平均値でいくとまだまだ過渡期。
なので都市部では電気自動車はそれなりに増えても地方ではまだまだ・・となるわけで。
で、都市部でも電気自動車となれば輸入車が多くなるわけで。
選択肢が多いですからね。
あと日本人の輸入車=高級思考ってのもその理由になるんでしょう。
え?リセール?
そもそも輸入車でそれに大きな期待を持っている人は少ないでしょう。
そんなもんですが、例えばEQEが6割7割の価格にすぐになってる!・・となっても600万をポンと出せますか?・・となるわけで。
ちなみに話題になったあれらはメーカーからのデモカーいうなの放出品。
普通の流通のものではないわけですが、その目的を知ると見方も変わりますが、その査定やデモカーという長期在庫の放出のロジックは
輸入車は特に癖があって、それを理解しておればちょうどいい感じで追い金なしで乗り換えなども可能になったり。
また外れましたね。
で、そんな電気自動車には補助金が厚いです。
これらを良しと思わぬ人もいますが、これの目的は中国優遇でなくそれらの環境対応車を増やしていきたいから・・です。
なぜか?
パリ協定の目標がありますから。
東京の2035年目標も変わってませんが早い話それらを達成すべく普及促進をしているわけで。
なので否定派がなんぼ言ってもこれは無くなりません。
ノルウェーのように新車販売比率95%超まで普及が進めば別ですけどね。
で、よく電気自動車にそんな大金、不公平だ!・・といいますが、だったらそれを活用して買ったらいいんですよ。
それでも手がでないのは別の理由からでしょう。
ちなみにそれらの補助金でいちばん多く補助金がでているのはトヨタのミライ、つまり水素の燃料電池車だったりします。
※あくまでも最高レベルの一例
ほら、みなさんミライを買ったらどう?・・と思いますが、そんなミライ系FCEVが売れないので、東京では200台ほど補助金を活用してタクシー業界に押し売ったのは少し前の話。
で、そんな東京はグイグイ推進派なので電気自動車関連の補助金が多かったりします。
自動車税も5年非課税ですからね。
さて、そんな電気自動車関連、もといCEV補助金ですが、果たして中国車が多いのか?
気になりますよね?
ということで、ざっくり調べたのが以下の車種。R7年4月以降の資料です。
アウディ A6SB e-tron
アウディA6AV e-tron
アウディe-tron GT
アウディQ4
アウディQ6 e-tron
アウディQ6SB
アウディQ8
アウディS6 SB
アウディS6AV
アウディSQ6
アウディSQ6 SB
アウディ S e-tron GT
アウディRS e-tron GT
ジープ アベンジャー
シトロエン E-C4
GM リリック
テスラモデル3
テスラモデルY
テスラモデルX
テスラモデルS
BMW i4
BMW i5
BMWi5ツーリング
BMW. i7
BMW ix
BMW ix1
BMW ix2
BMW ix3
FIAT 600e
フォルクスワーゲン ID4
フォルクスワーゲン ID Buzz
プジョー e-208
プジョー e-2008
ポルシェ マカン
ポルシェ タイカン
ボルボ EX30
ボルボ EX40
ボルボ C40
ミニ エースマン
ミニ カントリーマン
ミニ クーパー
ミニ JCW
ベンツ EQA
ベンツ EQB
ベンツ EQE
ベンツ EQS
ベンツ G580
ロータス エレトレ
ロータス エメヤ
ロールス スペクター
BYD ATTO3
BYD. SEAL
BYD SEALION7
BYD ドルフィン
ヒョンデ コナ
ヒョンデ IONIQ5
スズキ ヴィターラ
スバル ソルテラ
トヨタbZ4X
レクサス UX300e
レクサス RZ300e
レクサス RX450e
日産アリア
日産リーフ
ホンダe
マツダ MX-30
ざっと書き出しました。
あくまでもCEV補助金のリストからの抽出でその年月以降の車は入っていませんのであしからず。
さて、
これを見ると如何に中国車が少ないか?
そして日本自動車メーカーの力の入れ具体が如何に低いものか?
またヒョンデも・・
そしてVW/Audiグループの種類の多さ
BMWグループの電気自動車専用プラットフォームでないのにすごい種類があること
などなどがわかりますがそれでも「中国車のために補助金を出している!」と言えますでしょうか?
また日本車だけ補助金をつかえ・・てのは如何に選択肢がなく、また普及が加速していかないか?・・がわかるかと。
ということで、世のネットニュースのコメント欄などでよく聞くフレーズが如何に頓珍漢か?
・・てのがわかりますよね。
ちなみに電気自動車の中古車が安くみえるのは補助金分をざっくり引いた価格からスタートするので。
中古車、補助金ないので。
で、東京では補助金が厚いので中古車の電気自動車を買う理由が薄くなるわけで。
一方、東京以外の道府県は補助金に差があるので、これらの中古車が買い得になるわけで。
いろんなカラクリがあるわけですね。
というわけで、普及させたいから補助金がある。
そして中国車よりもヨーロッパメーカーの種類がとっても多く、
また日本自動車メーカーのものは割と少ない・・といった話でした。
本日はここまで。