
世の流れは電気自動車です。
その中、軽自動車のスズキ(と言っても過言ではない)が電気自動車を発表、2026年1月に日本でも販売になると発表がありました。
インド生産であり、バッテリーはBYDなその車、いろいろなところから評価が出て来ていますが、そのスペックは電気自動車というにはちょっと貧弱に思えるような構成。
逆に言うと、エンジン車から乗り換えても運転しやすい構成・・となるその動力性能ですが、その価格がスズキでは高額すぎと言われているのが印象的です。
いずれにしましても電気自動車の最初の一歩としては良いと思いますし、続くモデルの予定もありますので、
時間と共にそれらの印象も変わることでしょう。

そんなeVITARAですが、スズキのテイストはたっぷり。
スズキらしいといえばそうですが、そのイメージが普通乗用車層に通用するかは未知数。
そういう評価は他に任せるとして、その車の情報から気になったことをメモ書きします。

バッテリーは49kWhと61kWhですが、充電にかかる時間が長すぎるように思えます。
30分での充電量も記載がありますが、90kW機で10%→65%です。
つまり55%アップさせたわけで。
49kWhバッテリーであれば約27kWh、61kWhバッテリーだと33.5kWh充電できたとなります。
これ、単純に計算すると49kWhのバッテリーは90kw機で平均54kWの出力ということになります。
そして61kW機だと67kW、
また一般的には65%くらいまでだと極端な速度制限はかからないはずです。
そこで思うんです。
あれ?eVITARAって受電能力低くない?
・・と。
その数値から90kW機なら理論値で45kWh、現実味をもっても42kWh入っていいようなもんなんですよね。
でも入っていない。
となると、疑うのは受電能力の低さ・・です。
49kWhのほうは50kWレベル、61kWhでもどうか90kWレベルの結果
もしかしたら、これらの受電能力は思ったより低いのかも?・・しれません。
ちなみに急速充電の時間は10%から80%であると思われます。
こちらでも61kWhは45分に対し49kWhは55分。
充電速度の遅さが際立ってますよね。
そして気になることころもう一つ

最大トルクが低いんですよね。
モーターのトルクは絶大ですが、世の電気自動車のそれよりも低いイメージ
軽のサクラでも195Nmです。
表現を変えるとeVITARAはサクラ並のモーターといえます。
最高出力は回転数できますのでトルクのほうが大事なんですが、どうもいわゆるe4WD用のモーター?・・みたいなイメージに。
その数値からすると、今時の電気自動車なみの楽さは無いのかも?しれません。
※トルクがあるほうが走行は楽です。
そんなわけで、充電速度が遅いバッテリーとトルクの少なさから、「とりあえずモーターとバッテリーを積んだ電気自動車をつくってみた」・・な印象を感じたり。
それじゃあちょっと厳しいなぁ・・と思うわけですが、海外勢に対し遅れていると言われる日本メーカーはそういう思考がもしかしたらあるのかも?・しれません。
本日はここまで。
画像出典:スズキ