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トヨタが全固体電池について新たな発表をしましたが・・ 〜その真実と媒体のミスリード〜

 

さて、世はBEVの流れが大きく太くなってきています。

そんな中、ついにトヨタが舵を切ったのか?・・といった話題が昨日ありました。

それが全固体電池について。

 

 

株主総会の前日の朝5時に媒体が揃って報じたこのニュース、その方向性と株価の反応を見て何やら思惑を感じずにはいられないわけですが、それに対しネットの反応は・・

 

<株主総会を知っている方>

・アドバルーンですか?

・株主総会対策?

・会長再任反対に対しての一手?

 

色々と深読みできますよね。

 

<世界での全固体電池開発の流れを知っている方>

・あれ?2020年代前半に作るって言ってたよね?あれどーなった?

・他社はもうプリプロダクトしてフィールドテストに入ってるんだが?

・日産のほうが早いんじゃ?

 

まぁ、そうなりますよね。

 

<盲信していると思われる方>

・トヨタすごい!

・トヨタの逆転勝利!形勢逆転!

・欧米が手のひら返しして内燃機に戻るんじゃ?

・全固体電池に水素で充電できれば最高なんじゃ?

 

日本の媒体のみの情報ならそうなるかも・・・と思いつつも、あまりにも浮世離れしてますよね。

 

 

中には特許を全部トヨタが持っているから他国は無理!・・みたいなのは、特許回避とかそもそも特許公開していないとかも知らなさそうで。

頭痛が痛いです。

 

そんな感じですが、今回のこれ、えらく媒体が飛ばし気味に感じるなぁ・・と。

 

というわけでトヨタのプレスリリースを読解していきましょう。

 

 

出典:トヨタ

 

これがトヨタの発表となりますが、気がつきましたでしょうか?

太字で強調しているので焦点がぶれそうな感じがありますよね?

 

さて、書き出してみます。

 

・課題であった電池の耐久性を克服する技術的ブレイクスルーを発見したため、従来の HEV へ の導入を見直し、期待の高まる BEV 用電池として開発を加速

・ 現在量産に向けた工法を開発中で、2027-2028 年の実用化にチャレンジ

・①のパフォーマンス版角形電池と比べても航続距離 20%向上、コストは精査中も、急速充電 は 10 分以下(SOC=10-80%)を目指す

・ また、将来を見据えもう一段レベルアップした仕様も同時に研究開発中。こちらは①と比べて 航続距離 50%向上を目指す

 

 

媒体が抜いた箇所を太字にしてみましょう。

 

・課題であった電池の耐久性を克服する技術的ブレイクスルーを発見したため、従来の HEV へ の導入を見直し、期待の高まる BEV 用電池として開発を加速

・ 現在量産に向けた工法を開発中で、2027-2028 年の実用化にチャレンジ

・①のパフォーマンス版角形電池と比べても航続距離 20%向上、コストは精査中も、急速充電 は 10 分以下(SOC=10-80%)を目指す

・ また、将来を見据えもう一段レベルアップした仕様も同時に研究開発中。こちらは①と比べて 航続距離 50%向上を目指す

 

ざっくりこんなところです。

 

 

でも大事なのはそれ以外。そこを太字にしましょう。

 

・課題であった電池の耐久性を克服する技術的ブレイクスルーを発見したため、従来の HEV へ の導入を見直し、期待の高まる BEV 用電池として開発を加速

・ 現在量産に向けた工法を開発中で、2027-2028 年の実用化にチャレンジ 

・①のパフォーマンス版角形電池と比べても航続距離 20%向上、コストは精査中も、急速充電 は 10 分以下(SOC=10-80%)を目指す

・ また、将来を見据えもう一段レベルアップした仕様も同時に研究開発中。こちらは①と比べて 航続距離 50%向上を目指す

 

つまり、読解すれば

・まだ開発中で実用まできていない。

・実用化はチャレンジであり確定ではない

・コストも高いままで今後の課題

 

これらからすると、とても媒体が株主総会前日5時に報じた「1000kmor1200km走れて充電10分、2027年に実用化!」は確定値でないことがわかります。

どりらかというと、「現状報告と今後の方向性のご連絡」でしょう。

 

また副社長は「世の中に後れを取らないよう必ず実用化する」ということで、まだ実用化に達していないことを明確にしています。

そして開発担当は「当初は少量生産での実用化を図る」と。

かなりニュアンスが変わってきますよね。

 

 

ちょっとミスリードがすぎないか??・・と思うわけで。

 

 

そしてこれに対し、海外の媒体では大きく話題になっていません。

 

それらに書かれていることは・・

・走行可能距離についてテストサイクルデータを提供されていない

・予想される投資コストが不明

・2026年以降の新型モデル群の製造場所や全固体電池の製造箇所が不明

・全固体電池のエネルギー密度なども不明

 

等々と書かれ、「過去の発表と変わらない」といった話も。

 

 

最初に書いた通り、海外では全固体電池の開発が進んでいます。

決してトヨタだけがやっているわけではなく。

そして2021年のQuantumScapeの他社との比較資料では・・

出典:QuantumScape

 

このようになっています。左の縦列が代表的な全固体電池を開発中の企業です。

 

見てわかるとおり、トヨタが今回発表した内容でこれのトヨタの項目で書き換わるところがないのが現状です。

 

BMWはソリッドパワーと組んでいますが、2023年中に試験用のフルスケール電池セルをBMWに提供されるとされており、

2025年までに全固体電池を搭載してたデモ車両を用意するといった流れに。

 

VWグループはQuantumScapeと組んでますが、それらの試験製造は始まっており量産は2025年以降の予定です。

そのプリプロダクトで製造された全固体電池は既に自動車メーカーの試験に入っています。

そしてVWは次世代BEVプロジェクト「トリニティ」での車両でこれらを採用予定。

 

 

結果的に見て、「トヨタが大逆転!」といった話とは程遠いわけで。

 

なんなら「遅れてるなぁ・・」といった話にもなるわけですが、それらはこれからトヨタが本当に間に発表通りに合わせてくるか?・・がポイントになってくると思います。

 

 

 

そんなわけで、タイトルがちょっと・・と思う今回の件ですが、仮にトヨタがこれを市販に至った場合、どうなっていくのか?・・を予想しましょう。

 

 

前提は「1000km走れる10分充電の電気自動車が良心的な価格で出たら」・・としましょう。

そうなると完全にトヨタの電気自動車は内燃機の代わりになりますよね?

そしてハイブリットが1000km走れる!・・と言いますが、それの代わりにも。

 

となるとハイブリット/内燃機は衰退・・となります。

ではFCEVはどうなるか?

スペース効率からするとこれも乗用車分野では衰退となるでしょう。

 

注意点は「なくなりはしない」と言う点。

 

 

尚、水素エンジンについてはNOxがクリアできない以上、どこかで一般向けの検討は衰退することになるでしょう。

それ以前に航続距離などの問題も山積してますし、それが数年で解決するわけはなく。

 

 

それくらい今回のトヨタの全固体電池の発表はトヨタのラインナップを変えるインパクトがあるということです。

媒体の言う通りなら。

 

 

そんなわけですが、「そんな風に見せてちゃんとやっているトヨタ」かもしれません。

過去に発表したスケジュールが合ってなくても今回は合うかもしません。

そうであれば非常に期待したい技術になりますよね。

 

そういう期待する声もあると思いますので、トヨタイムズで適宜進捗を公開してもらいたいですよね。

さて、どうなっていくんでしょうか?

 

本日はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

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