日曜日です ごきげんよう
雨降ってますね。
昨日、サクッと走ったんですよ。
クロモリで。
でね、イケると思ってたらね、途中で前回痛めた左ひざがおかしくなってきたの。
で、いつもの場所。77回目/100回東京タワー詣りです。
で、その日はその後の予定があった事もあり、ここでUターン。
帰路につきましたがだんだん足は回らないわ、力入らなくなるわ・・で、
やっぱ足(筋肉とか筋とか)のダメージはなめたらアカンなぁ・・と思う訳で。
おかげで右足が鍛えられますわ ビンディングペダル最高!
そんな感じですが、その後は歩きで新橋に。
ここでお友達とわいわいしてました。
で、そこで話題に出たのはもちろん車ネタと自転車ネタ。
自動車ネタはパサートのクラッチ交換後のシフトプログラムについて・・とか。
これについては皆さんも色々想定してたみたいですが、おおよそ皆さんの想像は合ってましたね(笑
まぁ、簡単にいうと変速時のあの動作が少なくなって・・みたいな。
これはまたの機会に。
で、自転車ネタはやはりアルテグラネタとお友達の自転車検討について。
アルテグラはR8000系のことですね。
で、この日の為に用意してたものがありまして、それはこれ
はい、FD-5801(右)です。
左はFD-5800。
このFD-5801はR8000のデビューと同時にマイチェンされた105グレードのFDです。
R8000は6末販売ですが、これはもう売ってます。
上のクロモリは元11速、現在8速ですが、11速5800にする予定なんです。
なので良い機会なのでマイチェンされたFDを買っちゃいました。
何故105のこれだけがマイチェンされたか?・・ですが、やっぱ理由があるんでしょうねぇ
ホントの理由はわかりませんが、よってたかって5800と5801について比較し、
その理由について議論が沸きました。
で、今日はそれのまとめをしたいと思います。
左の5800はロングアームになって引きが軽くなったと言われてます。
支点は矢印のところ。
まぁ、テコの原理でレバーが長い程軽くなるってのは当たり前なので、
正常進化とも言えるんですが、こいつはこいつで問題あるんですよね
それは
みなさん御存知の通り、アームを真下に引くのは角度的に無理があります。
①のアームとワイヤーの角度を見てもらえば、かなり狭いわけで。
で、引く時はワイヤーは下向きの赤矢印の方向に引っ張られるわけです。
それによりアームは青矢印方向に動くわけです。
引く方向とアームの動く方向が違いますよね?
これが引きはじめの重さに繋がる訳です。
少しでも引いたらアームが横向きになってワイヤーとアームの夾角が広がって、
引きに対してアームは動きやすくなります。
これがロングアームのFDの引きはじめ重くてその先軽い・・の理屈です。
で、問題はこのアームの動きに伴ってワイヤーの位置も動くんですよね。
でもワイヤーガイドの位置は変わらないわけです。
つまり、支点はワイヤーガイドとなるわけで。
となると、稼動させる度に左右に伸び縮みしながら移動するワイヤーが、
ワイヤーガイド部にその動きを伝えるわけで。
もし、それが柔らかいワイヤーガイドだったりすると、多分短期間でワイヤーに削られるかもしれません。
STIレバーの最初の重さは上に書いた通り、アームとワイヤーの角度が悪いからですけど、その「重さ」の分がモロにガイドにかかりますから、それらの状態が良いのか悪いのかは安易に想定できますね。
で、これは普通のワイヤーガイドだったら交換すればいいだけなんですけど・・
よくあるカーボンフレームのこういうガイドだったら大変ですよね。
こうやってライナーを使ってるのであればいいんでしょうけど、
ライナーつかってなければこの穴を支点にワイヤーが伸び縮みしながら左右に動くわけです。。。。。
ぞーっとするぞう
↑
はいここ笑うとこ
で、どういうことかというと
上:インナー側 Lトリム
下:アウター
この通り、まっすぐ引くわけでなく、左に移動しながらひくわけで。
一発目の引きのとき、この絵のガイド根っこ右側に負担がかかるわけですね。
まぁ、何にしても摺動に対して余計な横移動という抵抗があるわけですね。
で、これがロングアームの状況。
こういう最初の重さの原因があるのとピンでワイヤーの通り道を決めた結果、
ワイヤーの取付でS字の影響できちんとワイヤーが引っ張れず、結果テンションがかからず引き量が確保できない・・みたいなことが発生するんでしょうね。
正直ロングアームはワイヤーの取付がすんなりいかない印象があります。
単純なんですけどねぇ
さて、ここからが5801のお話。
R9100 デュラエースがデビューして大きく変わった点があります。
それはチェーンホイールのインナーギアが内側に若干オフセットされたこと。
なので従来のロングアームFDでは稼動域が内側に足りないということになります。
で、なんで内側にオフセットされたか・・ですが、
詳しくは知りませんけど、インナーとアウターが広がれば、インナーギアでの襷がけで楽になりますよね。
で、R8000アルテグラも同じ道をいくわけで。
で、何故かモデルチェンジがまだ先の5800 105のFDのみが
マイナーチェンジ、5801となってリリースされたわけです。
これも上位モデルと同じで内側への稼動域が広がっています。
なので、このディレーラーも同様。
だから・・
FD-5801はR9100・R8000のチェーンホイールと互換性があります。
なので、FC-R8000を安く導入するとすれば、FD-5801との組み合わせが表面上は一番安く組む方法と言えるわけですね。
でもね、斜目下にいく線を見ると従来の11速チェーンホイールとも互換性があるとなります。
これはインナー側の調整をそれに合わせればいいからですね。
で、元の話に戻しますが、5800は現行です。
この5800のFDだけマイチェンする必要は何故あったんでしょうね?
すごい不思議ですよね。
やっぱりこれはロングアームがし・・おっと誰かきたようだ・・
そんな感じですが、5801(9100や8000も基本同じですが)の特徴を書いていきましょう。
見ての通り構造が複雑です。
シンプルではありません。
なので、分からない人にはトコトン難しいものになると思われ。
また構成パーツが多いので故障の割合が増えますね。
ちなみにレバーを引いたときに動くレバーですが・・
青が支点です。
赤丸がアーム部です。
赤矢印の通りに稼動します。
で、最終的に紫の方向にガイドが動きます。
5801のはホントわけわからないですよね?(笑
ほんと面倒な構造ですが逆に良くこんなに手間かけてるなぁ・・と思ったり。
5800はシンプル!って感じですよね。
さらに詳しく。
5800のアジャストはレバーを「制限」して稼動域を決めてます。
5801はこれが面白い。
青がワイヤーです。
これをひっぱると赤丸を支点に上部のアームが動きます。
で、Aの細いアームを引き上げます
するとBのアームを引き上げ、赤丸を支点にアウター側の調整ボルトを押します。
そう、押すんです
アウター側の調整ボルトを締めこんでいくと可動範囲が広がる構造です。
逆転の発想ですね。
インナー側のボルトは従来とほぼ同じような機能ですね。
※2本ボルトが並んでる手前がインナー側です。
面白いですよねぇ
気になるのはワイヤーを引いて実際にチェーンガイドを動かす仕事をするのはAの細い板だけってこと。
力のかかり具合に対し細く感じますが、たぶん伸びずに硬い材質なんでしょうね。
で、こんなややこしい構造にするのってすっごく揉めたと思うんですけど、
それに付随する新たな機能がこれ
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ケーブルアジャスターが内蔵されてます
これも面白いんですよ。
ケーブルをセットしてAのボルトを締め込むと
Bの反り立ったものがにょいーんと伸びてCの爪を押すんですね。
で、固定ボルト部分を奥に送り、テンションがかかるという仕組み。
良く考えてるわ。
あ、画像はめいっぱい反り立つモノを出し切った状態をイメージしてます。
ボルトは目一杯どころか一切締めてないです。
調整しろは5mmほどですね。
ちなみにこの反り立つものはバネで戻ったりしないので、
調整の際は気をつける必要があります。
ちなみにワイヤーの通りかたはこれ
ぐるっと一周してます。
これもよく考えてるなぁ・・と思う訳です。
何って、切れ端が出る向きが真後ろで綺麗に納まる点。
たぶん、タイヤにも足にも当たりません。
ロングアームは長かったり向きによっては足やタイヤに当たってイラッとするんですよね。
あ、そうそう、
5801の優れてる点ですが、Tトリム(アウターから一つもどしたトリムの状態)で合わせる・・
これ。
この上の絵にある合わせマークをTトリムで合わせるんですよ。
これだけでテンションの調整は完成。
これの優れてるところはワイヤーの伸びなどもこれで目視できるということ。
インナーとトップはボルトで可動範囲が決まる訳です。
で、Tートリムで合わせマークを合わせるようにアジャスターで調整。
これでばっちり。
使っててワイヤーが伸びた場合、T-トリムの位置にしてこのマークを確認すればいいんですよね。
ズレてれば調整ボルトを締めて合わせマークを合わせます。
これだけでアウター側の変速も元通りよくなります。
つまり、このマークを合わせるだけで完璧ってことです。
うーん、色々詰め込んでてすげぇ・・
そして今回のこのFDシリーズの特徴はフルアウター対応の点。
アウター受けがついてます。
こういうことですね。
フォールディングバイクとかはいいんでしょうね。
これ、メリットあるかどうかわかりませんけど、
カーボンフレームとかでケーブル内蔵の場合、いいように使えるかもしれませんよね。
上の画像のカーボンフレームみたいなワイヤーの出口なら、
このロングノーズキャップをそこに突っ込んでアウターケーブルを使うのもいいかもしれません。
ここで「あれ?これってケーブル内蔵フレーム用なのか?」・・とも思う訳で。
見た目もキレイになりそうな予感。
そして最後にすごいことに気づくんです。
これ、付いてるFD-6800の上側に同じ角度でFD-5801を置いたところ。
何がすごいって、ワイヤーの取付部がかなり内側。
つまりケーブルガイドの位置に近いんですよ。
FD-6800はワイヤー引いてアームが倒れた状態ですが、
その位置より内側にFD-5801のワイヤー取付け部があります。
これって上のロングアームで書いた「左右に動く抵抗」ってのが
排除できて、なんだったらケーブルガイド部からまっすぐ上に伸びることになるので、抵抗も少なそう。
ケーブルの通り道もブレる事もないので。
・・て考えると、フルアウター仕様でノーズキャップをフレームに突っ込むことで、
摺動の変化を少なくできるかも?・・しれません。
もちろんフレームを削ることも無く。
てか、FD-5801(ならびに同型のモデル)ってすっごい考えられてますやん。
なんやこのぎっしり感。
すごい理にかなっててビックリです。
唯一の難点は複雑すぎるのとワイヤーの引きを伝えるのが細い金属部品・・てことですかね?
あ、もう一つあった
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今回のH/Lの調整はドライバーでなく2mmの六角レンチです。
ケーブルアジャストボルトも本体の向きのアジャストボルトも
あ、アーレンキーって言ったほうが良い?(笑
・・と思ったら
と思ったらRD-R8000とかの調整も2mmの六角レンチです。
なるほど、これらが今後の流行なんでしょうね。
ということで、長くなりましたが、そういうことです。
え?どういうことって?
ロングアームは失敗だったんじゃないの?・・ていう
おっと、誰かきたようだ
※全て個人の妄想でございますのでご注意を