みなさん こんにちは
さて、世の流れは電気自動車です。
第一義的にこれはまちがいなく。
そのほかはオプションです。
そしてトヨタはそのオプションを2021年はしこたまPRしました。
そしてBEVの件では社長は出てこず、昨日の発表でやっと出てきたわけです。
今までの経緯とその行動でどれだけBEV嫌いなんだ・・と思うわけですが、実態はいつもの通り後追い作戦だったんだろうなぁ・・と。
でもパリ協定の各国各メーカーの取り組みに対し、事の重大性を履き違えた結果、こんなことになっていると思うんですよねぇ
それの巻き返しで「誤解されている」からの「モックアップたくさん並べての発表」です。
を!雇用はどうするんだ!・・と思った方も多いでしょう。
そしてとある人がつっこみました。
本気のFCEVでもそんなに並べたことないのに、BEVでそれだけ並べるのはやってますアピールですか?・・と。
うん、確かに。
日本のモーターショーで売りもされないコンセプトカーが並ぶのは有名ですが、まさに開催されなかった東京モーターショーのモックアップを並べたようなその様子が極端すぎて、海外でも「なんやねん、この走らない車たちは」と突っ込まれていたり。
そうなんですよねぇ、本気なら、本気な分だけPRすればいいのに・・と思うわけで。
そしてそれだけ並べて30車種350万台を2030年に〜・・と言われても、
他社もっと出しますやん?・・と思われるわけで。
この漠とした数字に「おお!トヨタの本気!テスラ や欧州は焦ってるんじゃ?」とかのコメントを見るんですが、いやいや、その数字の分母・・と思うわけで。
まずは世界の統計をみていきましょう。
2019年は9042万台、2020年は7797万台です。
はい、グローバルで350万台ってどうでしょう?
この動画の1:24あたりからのウォールストリートジャーナルの質問でもずばり突っ込まれてます。
ちなみに海外媒体からのQAはこれだけ。
これもどうなんだとか思いますが、これの回答がちょっと異質に感じました。
なぜか?
3人が答えてるるんです。
そしてその回答がちょっとズレてるように思うんですよね。
そしてノルウェーの話が出てましたが、だったらなんでそのノルウェー向けにやらんねん・・と。
多種多様なニーズがあって、それで欧米中国がBEVなのはすでにわかっていることですから。
そんな風に思うわたしですが、完全フリーだから言えることかもしれませんね。
ちなみにフォルクスワーゲングループは2030年までに・グループ全体で約70車種の新型EV・約60車種の新型プラグインハイブリッド車(PHV)を、市場に投入する予定。
これにより、2030年までに生産する電動車両は、およそ2600万台に増加する見通し。
2600万台の内訳は、EVがおよそ1900万台、PHVがおよそ700万台になるとのこと。
つまり、VWグループが1900万台言うてるときにトヨタは350万台と言うてるわけです。
確かテスラは2030年までに2000万台が目標です。
2020年は7797万台で見ても
それに対し2030年に…
1900万台のVW、
2000万台のテスラ 。
2000万台のテスラに追いつくつもりのGM。
350万台のトヨタ。
そしてグループ合計70車種のVWに対し、30車種のトヨタ/レクサス。
みなさんの目にはどのように映るでしょう?
ぶっちゃけ、これじゃ、テスラ も欧州も焦らないですわな。
ましてや巻き返しも出来ませんし席巻もしません。
そして興味深いこと。
豊田通商が2030年までのバッテリーの材料を確保済み・・的な話がありましたが、
それは350万台に至るまでを含むもの・・ということですよね?
逆を言うと、それ以上は作れない・・というようにも聞こえます。
ぶっちゃけバッテリーの件は取合いになってますよね。
それでトヨタは出遅れたという推測も結構あります。
もし、トヨタのBEVが受注集中して納期がどんどん伸びたとして、
それを解消する手立てがもしかしたら無いかも?しれません。
そんな状況であればさらなる上方修正も難しくなりますよね。
まぁ、普通はそれらの手立てをしているはずなので、
今後アッ!っと驚くことを発表してくれると期待はしたいですが・・
ぶっちゃけパリ協定の2050年目標は鉄板な国際合意。
達成しようがしまいがそれに向けて努力するのは国の義務です。
合意してますからね。
その世界の市場がそうなっている以上、メーカーは対応していくしかないですよね。
そしてエネルギー需要については別の畑の話なので、不用意に立ち入らないほうが得策に思います。
それを理由になんや言うてましたが、電気は足りなくなると予想できれば作ればいいわけで。
今、足りないのは原発が止まっているから・・ですが、これから再エネが増えていきますからねぇ
それを現状の火力メインな話で丸め込むのは無理があります。
そもそも、あなたたち、自動車メーカーでしょ?作って売るのが仕事でしょ?
仕事できない理由を他所のせいにするのってサボ
(以下自粛
(以下自粛
そんな感じですが、その電力についても見ておきましょう。
電気事業連合会の需要の推移では・・
出典:電気事業連合会
この緑が電力ですが、2000年をピークに消費量は減ってます。
そして一世帯あたりでも・・
出典:電気事業連合会
この通り。
逆に減ってるんですよねぇ。
タワマンや商業施設がバンバン立っててイルミネーションガンガンに灯いてても・・です。
つまり、過去実績でさらに多くの電気を使っているわけなので、「創意と工夫」(意味深)でこの2020年のレベルまではいけると思いますよ。
その需要に対してコントロールするのが電気であり、長期的な需要が予測できたら電力会社も動くわけで。
ちなみに現在の今後の予定は再エネで、2040年までに洋上風力で原発最大45基分です。
それを聞いたら程度差はあれど、日本ではイケそうに思いますよね。
ということで、トヨタが今後、これらをさらに上方修正するのかが見ものですよね。
これができなければ、メインストリームに乗れなくなるということです。
え?全方位?
いやいや、アメリカは大統領令でてますし、ユーロも規制されますし。
え?できないから手のひら返し?
パリ協定は2050年にカーボンニュートラルにするという国際合意です。
2050年まではこの流れは変わらないと思いますよ。
もし、それらが変わるとすれば、でっかい戦争が起きた場合・・だと思います。
まぁ、今のご時世、それも無いと思いますけどね。
どうなるトヨタ?
そしてスバルは?
頑張ってもらいたいものです。