IIHS のスモールオーバーラップクラッシュテストですが皆さんご存知ですか?
米国 道路安全保険協会が行う車の構造上かなり理不尽なテストで、
運転席側の前面の25%を固定した障害物に衝突させるという試験です。
A3セダンはこの試験で4段階評価の内の最良の"Good"の判定を獲得。
既に行われているテストの結果も併せて、IIHSのクラッシュテストの最上級の評価である「Top Safety Pick Plus」を獲得してます。
これはこれでいいとは思います。
ただね、この試験って前面の端のみを強固なバリアに当てるんですが、
その部分ってほぼ空洞なんですよね。
フレームよりも外側で、強固なものといえばそれこそ足回りとタイヤ、タイヤ以降にあるバルグヘッドくらい。
A3は横置きエンジンなので、それらが干渉すれば強度は上がるでしょう。
でもそういう場所へのテストなんで、強度を上げようと思えばその間にブレースを入れるとか、当たった時に横にそれるようにそのような構造体を入れるとか必要なんだと思います。
でもそれってフロントサイドに衝突される(する)ような事故の時、本来つぶれたり変形する場所を無くす/減らすのと同義だと思うんですね。
今回の試験ってある程度は意識して結果そうなったんだと思うんです。
理由は近々に発売されてるスモールカーはこの試験木っ端微塵なので。
また事故って真正面からってほぼ無いわけで、斜めに突っ込むとかのほうが多いと思います。
そう言う意味では、はたしてこのスモールオーバーラップってどんだけの意味があるねん?って思ったりもします。
真横にバイクや自転車が突っ込んできたり、車の端に人を引っ掛けたりした時に
そこを強くしたが故に端や斜めからの衝撃吸収が悪化し、
そっちの被害がでかくならんの?・・とか。
まぁ、考え方は色々ですので、全否定はしませんが私はIHHSよりEURO N-CAPのスコアを重視します(笑)
まぁ、そんな感じですが総合評価がいいと言う事はいいことです。
A4のスコア、これFL前なんで現行とは少し違うとは思いますが、
こう見るとA3って優秀ですね。
やっぱ新しい車ってそれだけ進歩してるんですね。
まさに最新が最善ってことなんでしょうね。
※そうあってほしいものです。