みなさん こんにちは
世の乗用車の流れは一番はBEVに決定の流れになっていますが、
その一方で水素が2番目の手としてなんやら話題になってますよね。
基本的にシステムがでかいので液体水素のでもしない限り自家用車に使うのはデメリットしかないと思うんですが、圧縮水素でも夢をもっている人がいますよね。
T社が水素エンジンでレースカーを走らせてますが、あれがある意味証明でもありますよね。
リアシートスペース、なにそれおいしいの?
レースカーだからそもそもリアシートがいらないから問題ない!・・とか訳のわからん意見は見たことがないですが、Cセグサイズで安全性を担保したらあれだけのスペースが犠牲になる・・と考えたら、街中乗用車としては致命的ですよね。
ミライを見てもわかりますが、タンクのせいでセンタートンネルでかいわトランクスルーないわ。
あのデカさでもそれなので液体にしないとねぇ・・と思いますが、既存水素ステーションも圧縮のみなので、それを切り替えるってのは頭になさそうです。
その水素を活用したのがe-Fuel、合成燃料です。
これはH2とCO2を触媒反応で合成した液体の炭化水素鎖燃料のこと。
ポルシェがチリにパイロットプラントを作って製造していますが、
これは風力で水素を生成するエネルギーを賄うため。
これで2024年までに5500万リットル/年、生産できるようになることを目標にしているらしい。
まぁ、英国だけでも465億リットル/年なので、実用的な要素に使われるわけではなく、
テストやモータースポーツなどに使われるらしい。
これだけでハードルが高く感じますよね。
でも完成した合成燃料は既存のインフラでも使えるということで、色々期待をされていますが、
ぶっちゃけ、あくまでもこれらは「低炭素」であってゼロではないんです。
つまり、カーボンニュートラル にはならんのです。
もちろん排気も出ます。
これらが何に活用されるか?・・ですが、これは既存の車両。
それにより従来燃料より排出を抑えてBEVなどの足枷にならないようにしましょう・・てのが基本的な考え方です。
決してBEVの代わり・・ではありません。
従来燃料よりCO2排出が減った扱いになるからいいよね?・・です。
これのデメリット、
水素を使うということもあり生成に大量のエネルギーを必要とします。
なので、最終的には控えめに使用されるソリューションであろう・・と言われています。
海外ではこれらの電気は再エネでの生成なので、エンジンからの排出分を相殺しやすくなりますが、
日本がたとえばオーストラリアから水素を運んで〜・・となるとLCAで考えるとトンデモなく意味がなくなるのが予想できます。
で、これらは貯蔵できるので、電気需要が少ない時期にその再エネエネルギーで生成してやると良いよね?・・というのが理想的な考え方。
これで安定供給できるとは思えないので、ハードルが高いのは変わらないですよね。
最大の問題点。
高い。
そりゃ余計な一手間(どころでない)かけるのでそうなりますよね。
現状では大量生産でもないので1Lで約600円とか。
ポルシェがパイロットプラントで製造しているものは、最大に稼働したと想定して約258円/L。
最近ガソリンが高いわけですが、それより高くなるわけです。
これが仮にCO2対策で普及したとしましょう。
もちろん再エネ前提で。
間違いなく本気で高くなりますよね?
で、仮に安くなって200円/Lくらいになったとしましょーよ。
その頃にはBEVも多く供給され、価格も圧縮されより安価に。
現状でもガソリン/ハイブリットよりも燃費がいいとされるBEVが多いわけなので、
さらに内燃機自動車とは差がついていくわけです。
そうまでしても内燃機乗るかね?
ここまで来ると道楽ですよね。
現状、まだテスト段階なこれら。
普及するのはまだまだ先だと思いますが、何かと課題は多そうです。
その前に、ガソリンどこまで高くなるんかね?
まーた「ガソリン元売り、最高益」というニュースを見ることになりそうです。
おかしいなぁ、供給年々減ってるはずなのに・・(スットボケ)
ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。