リコール/改善対策 日本自動車メーカー

ホンダ30万台の燃料ポンプのリコールは2020年から続くデンソー製ポンプの不具合という真実 〜問題の「インペラー」とは?〜

 

さて、少し前に燃料ポンプのリコールを話題にしました。

 

これの際に「この問題は続きそう」と書きましたが、舌の根乾かないうちに新たなリコールがホンダから出てきました。

内容は変わらずインペラーの膨潤。

 

 

ほんとどれだけ続くのか?

そしてデンソーの対応はどうなっているのか?・・と思うわけですが、このポンプの構造ってどうなっているか?

知っている方は意外に少ないように思います。

 

 

ということで、今回はポンプのお話。

実は大昔にベンツBクラスの燃料ポンプを交換したのち、分解をしたんですよ。

もう13年以上前の話ですが、これはその当時の画像です。

 

これらがポンプアッセンブリーですが、ポンプは真ん中に刺さっています。

 

それがこれ。

 

このシルバーの筒がポンプです。

先には吸い口のストレーナーがついてます。

この下側から吸って上から吐き出しているんですね。

 

この時はポンプの寿命だったんです。

コミュテーター部分がブラシで削れて、また、導電部にカーボンが付着してモーターが回らなくなったということでした。

 

で、それがどうも気になったので、ポンプを回収してバラしてみたんですよね。

それがこれ。

ディスクグラインダーで切り落として開けました。

 

右側から吸って、左端の口から出るという構造。

真ん中を見たらコイルが見えますよね?

 

その先端にインペラーがあるんです。

 

このポンプというのは早い話、モーターの中にインペラーを入れたもの・・となります。

 

で、燃料はそのモーターの中を通って送られる・・というものなんですね。

 

え?可燃物のとろこに電気を流すのか??・・て??

 

燃料自体が絶縁になるんですよね。面白いですよねぇ

 

 

で、そのコイルの先にインペラーがついてます。

 

この右端のギザギザのがそれです。樹脂製です。

 

先の画像を見てもらうとわかりますが、インペラーの前後にもパーツがありますよね。

そして組み付けた際のそれらのクリアランスはギチギチです。

 

つまり、インペラーのギザの部分だけが通ることができるスペースで、それが回ることで吸い込み、押し出される・・ということですね。

 

で、非常に狭い中で行われているので、膨潤するとクリアランスがなくなりトラブります。

 

ぶっちゃけこのインペラーが膨潤してトラブルよりもこのモーターのブラシがなくなってトルクが出なくなって止まるほうが圧倒的に多いので、

今回の件はいったいデンソーは何をやらかしたんだ?・・と思うわけで。

 

 

ドイツ車のポンプは最近こそ長持ちするようになりましたが、4〜5年で寿命を迎えるものがほとんどでした。

その頃の日本車のポンプって10万キロ超えても全然平気だったんですよね。

逆にダイナモが寿命・・といったことが多かったように思うくらい、ポンプはトラブルフリーでした。

 

 

それがなんでこうなってしまったのか??・・と思ったり。

 

 

まぁシンプルに日本自動車メーカーの見えないところの品質が落ちてきた・・ということなんでしょうけどね。

 

さて、この問題、いつ収まるんでしょうね。

 

 

 

本日はここまで

 

 

 

 

 

 

 

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