さて、世の中モノを見るにはいろいろな角度から見ないといけないわけですが、日本国内ではなんだか国内企業忖度なのか、捻じ曲がることが多いように思います。
表現の自由はあれど、ミスリード狙いが多すぎて辟易する今日この頃ですが、それを鵜呑みしてる方が多いのも問題ですよね。
先日、「誤情報を信じた人の4割は”ファクトチェック”を避ける傾向がある」ということが名古屋工業大学などが行なった実験で判明したんですが、こういう方が某コメント欄で無知をひけらかすことになっているんでしょうね。
ググり力、大事。
そんな感じですが、そんな日本ではBEV批判がなぜか多く、日本政府がこの先予定していることも知らない様子。
これらの主張の多くは「トヨタハイブリットが世界一(意訳)」みたいなのが多く、BEVは普及しない!・・と言っているわけで。
ということで今回は2022年のデータを元に実際はどうなのか?直視してみましょう。
トヨタハイブリットは世界を席巻しているのか?
2022年のデータを元にグラフを書いてみました。
トヨタの台数はトヨタの発表した数値となります。
まず見てください。
説明しましょう。
左の青は世界の全ての新車販売台数。
緑は世界の全てのBEV販売台数。
グレーはトヨタのグローバルHEV販売台数。
黄はトヨタの日本でのHEV販売台数です。
これから言えること。
・世界販売台数に対し、トヨタのHEVは3.19%となっています。
・世界販売台数に対し(全ての)BEVは9.18%となっています。
結果、世界ではトヨタのハイブリットよりもBEVのほうがシェアがあるということになります。
トヨタHEVと"全てのBEV"の割合は?
わかりやすく円グラフにしてみました。2022年のデータで比較した場合、トヨタのHEVの約3倍のBEVが新車販売されたということになります。
トヨタの電動車の販売割合は?
トヨタのグローバルでの電動車販売の詳細を円グラフにしてみました。
電動車の95%がHEVです。
そしてPHEVは3%、BEVは1%、MHEVやFCEVはそれ未満となります。
この結果から言えることはPHEVはまだまだ少ない。
FCEVはそもそもやる気あるのか?・・なレベルに思えますよね。
まとめ
まず基本的なことなんですが、日本の自動車メーカーは日本が主戦場ではありません。
海外、それも多くは北米がメインです。
日本よりも海外を重視した計画が大事と言えます。
その海外では電動化、こと乗用車についてはBEVシフトが明確になっています。
PHEVはBEVの選択肢が増えたことにより減少がすでに始まっており、
海外自動車メーカーもPHEVよりBEVを進める流れがデリバリーしているPHEVの構造からも読み取れます。
その海外では今後BEVのシェアが増えていくことは明確です。
e-Fuelについては言い出しっぺのドイツの運輸長官が「乗用車はBEV」と明確に発言していますし、
自動車メーカーもe-Fuelは「雑音」としています。
結果的に今後の主流はBEVのまま。
それに対し、現状(2022年)のデータからすると、その流れを止める、もしくは置き換えるくらいHEVが強いわけではなく、HEVが世界を席巻している・・という状況でもありません。
そして現状ではトヨタHEVよりもBEVのほうが需要があるという言い方になってしまいます。
そしてトヨタがBEVやFCEVなどのゼロエミッションカーを積極的に送り出している・・ともなりません。
これらがパリ協定以降の脱炭素の取り組みに対し「遅れている」と言われる点なんだと思われます。
注)市場がBEVを要求している前提であるならばそうなります。
そしてBEV否定派から強く感じる「ハイブリットが最適解」という主張ですが、すでにBEVの総数のほうが多くなってきているという現状から考えると、そうではないと思うユーザーがそれだけ増えているとも言えます。
でもその「ハイブリットが最適解」という考え方はこれらの数値を無視した感覚的なものなんだと思うわけで。
明らかに世界の販売台数からすると主流ではないですからね。
まだ純ガソリン車でどうにかならないか?・・といった主張のほうがまともに思えます。
ということで、何かと忖度が多い世の中なので、都合の良い記事が多く見られます。
なのでその結果、ミスリードを信じてしまうような状況も多くなっているように思います。
由々しき問題に思えます。
ちなみにこれらパリ協定が絡む取り組みについては日本も目標がしっかりあり、インフラ整備や再エネ拡充も予定があります。
反対派はそれらも含んで批判する傾向があるように思えますが、今後火力発電が減り再エネが増えることなども決まっているんですが、
そういう点も周知されていないというのも悩ましい問題ですよね。
ということで、ファクトチェックは大事ですよね。
本日はここまで。
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