みなさん こんにちわ。
あるいは こんばんわ。
さて、世にはいろいろな自動車の市場があります。
それらに合わせてグローバルカーを展開するのが一般的ですが、
現地に工場があれば地産地消スペシャルがあったりするんです。
その地産地消スペシャルはその土地向けなので安全基準なども変わってきたりするので、
有名メーカーだからこれも大丈夫!・・とはならないのが現実です。
特に中国では。
ということで、本日は中国の合弁会社製フォルクスワーゲンのお話。
中国の自動車といえばフォルクスワーゲンが多数を占める歴史があります。
よくコロナで封鎖みたいなニュースでもポリスカーがVWだったりしますよね?
でも見たことがないモデルだったりすると思うんですが、それが地産地消スペシャルであり、
警察などにも浸透しているのがその歴史を物語りますよね。
なぜ中国でフォルクスワーゲンが多いか?・・ですが、これはシンプルに現在の中国で初めてできた自動車の合弁会社だったから・・です。
ちなみに合弁会社とはなんぞや?・・ですが、「共同出資で新しい会社を設立、共同経営」をする形の会社ですが、中国ではこれが中国/外資での合弁となります。
この中国というのはつまり、中国という国家となります。
民主主義でないので行き着くところは国家です。
中国のこれらは厄介で税関でもそうですが根掘り葉掘り公開することになるんですよね。
なので、既知の情報のものや違う用途としてのごまかしなどで新たな情報はカットするような動きが大事になります。
で、そんな中国でなんでそれをするか?・・ですが、漠然とコストが安いから。
というのが定説でした。
最近はそうでもないのでASEANに〜・・みたいな話になって今はどこでしたっけ?(笑
そしてもう一つ厄介なのは資産の持ち出しが自由にできないんですよね。
そもそも合弁。その100%が外資のものでないわけで。
なので、ロンダリングするわけですが、ここでは割愛。
じゃあそんな中国合弁会社のメリットは?・・ですが、
・とりあえず台数が上がる
・部品を安く作れる
多くの外資はこの「安く部品を作れる」を買って輸出するんです。
それで大量生産してコスト圧縮するわけで。
外資に対しては規制が厳しいですが、自国民の健康や環境についてはアレな国なのでメリットが出るわけですね。
いままでは。
最近はテスラのように外商独資のケースも出てきて、中国側のそれに対しての向き合いが変わってきていますが、それは中国がグローバル商売を加速させないといけなくなったから・・と私は読んでます。
吉利汽車が傘下のロータスやボルボやスマートなどの中国生産車をグローバル展開させますが、それのイメージを薄めるフィルター的な表現もあるでしょう。
なんにしても中国がグローバルに売って出るのは確実ですが、そこで線引きがあります。
それが地産地消スペシャルとの線引き。
フォルクスワーゲンのグローバル展開はドイツが主導なので、中国合弁生産のものはほぼ地産地消スペシャルです。
テスラ上海は元々独資でグローバル展開モデルを作っているので、そうではないです。
そんなイメージで明らかな線引きがそこにはあります。
で、その最新の一例を見てもらいましょう。
T-Rocのフェイスリフトモデルです。
これの地産地消スペシャルがあるんです。第一汽車との合弁会社モデルです。
出典:AutoWeek
一見、同じに見えますよね?
でも〜
後ろはどうでしょう?
これがFLモデル
そして地産地消モデル
これでどうでしょう?
明らかに違う車ですよね?
元のデザインを崩壊させる手法なわけですが(笑)、何が違うか?
オリジナルより長いんですよ。
どこが長いか?
ホイールベースが9cm長いんです。
つまり、パーソナルカーをファミリーカーに変えたわけですね。
で、独自性(笑)を出すためにリア周りも変えている・・ということです。
面白いですよねぇ
中国ってやたら「L」好きなんですよ。
アウディのA4もLがありますし、そういうストレッチ版がウケるんですよね。
だからこその地産地消モデルとも言えますが、これらがグローバル展開することはありません。
なぜならば、地産地消スペシャルを目的とした合弁会社製造だから。
仮にこれらが世界に出るとすればVWが完全に子会社化 or VW独資 これのいずれかにならないと無いでしょうね。
これらの事情がわかれば、中国の市場が如何にグローバル離れしているか?・・がわかるわけで。
尚、中国の富豪はこれらのモデルには乗らないらしい。
輸入されてくるプレミアムブランドのグローバルモデルに乗るんですって。
理由? そんなの言わなくても(笑
本日はここまで。
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