みなさん こんばんわ。
さて、興味深い話題が出てきました。
ポツダム気候影響研究所が「乗用車のe-fuelsを含め、多くの場所で水素の使用はあまり意味がないと考えている」と水素利用について指摘しています。
これは雑誌「Nature Climate Change」に掲載されたとある研究でのこと。
化石燃料の代わりに水素を使用すると逆効果になる・・と。
いろいろ割愛して書きますと
・水素を生成するには膨大な量の電気が必要
・2018年の電力構成に基づくと、自動車、トラック、飛行機で水素ベースのエネルギー源を使用すると、温室効果ガスの排出量は使用時の3〜4倍になる。
・e-fuelを動力源とする自動車は、純粋な電気自動車の5倍のエネルギーを消費。
e-fueの生産で多くのエネルギーを消費し、燃焼エンジンの効率は電気モーターの効率よりもかなり劣っている。
ポツダム気候影響研究所による研究の結果は、ほとんどの場合で効率とコストの理由から、電気エネルギーを直接使用することが最も理にかなっているとしています。
これ、燃料電池も同じ話なんですよね。
極端に簡単に言うと、水を燃料に・・となれば、
水を電気分解し水素に。
水素を電気に。
その電気でモーターを回す。
だったら電気分解の電気でモーター回したほうがいいやん・・て話ですね。
しかもこの変換効率が悪いので余計にですね。
これらがe-Fuelでも当てはまる・・と。
そりゃそーだ。
一番理想的なのは再生可能エネルギーの余剰を利用して水分解で水素生成、
それを管理しきれる環境で水素を燃料として直接なにがしのエンジンで活用するのがベストということですね。
前提が大事ですね。
ましてや自然界に存在しないエネルギーですからね。水素は。
まぁ、それも活用できる範囲があるとおもうわけですが。
なんにしても理想的な形になるには数年レベルでは済まないように思ったり。
ということで、今日はここまで。
ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。